歯磨き粉と磨き方⭐︎ 2023.1.26

みなさんこんにちは。

寒さが日毎に増しますが、

月や星が冴えわたり夜空がキレイですね⭐︎

さて今回は虫歯と歯周病予防について

お話ししようと思います。


日本人の多くは毎日歯磨きをしているにも関わらず、

成人の約70%に歯周病があると言われています!

平成28年歯科疾患実態調査によると、

日本人の約3/4は1日に2回以上歯磨きをしているそうです。

 

また、虫歯になったことのある

12歳児の平均の虫歯の本数は

1984年の4.75本から

2020年は0.68本と激減しました!

 

しかし成人では改善が認められず、

高齢期の根面う蝕が新たな課題となっています。

(根面う蝕とは…

歯周病などで歯の根本が露出し、

その部分が虫歯にかかりやすくなります。)

 

多くの日本人が毎日歯磨きをしているにも関わらず、

このような結果になっているのは、

残念ながら正しいケアの方法が

行き渡っていないからかもしれません。


根面う蝕や歯周病を防ぐ磨き方は、

歯の根本の方に歯ブラシを45°くらいに

傾けて磨きます。

 

虫歯の予防にはフッ化物配合の

歯磨き粉の使用が良いとされています。

 

フッ化物配合の歯磨き粉は、

濃度が高いほど虫歯予防効果があります。

フッ化物濃度が1,000ppmを超えると

500ppm上昇するごとに

虫歯予防効果が6%高まります。

日本では1,500ppmまで認められているので

歯磨き粉を選ぶ際は濃度も

チェックしてみてください⭐︎

※歯磨き粉の成分表示をチェックしてみましょう⭐︎

 

そして、当院ではこちらのペーストを使って

クリーニングをしています♪

 

弱アルカリ性のペーストでステインを浮かし、

高濃度に配合した歯にやさしい粒子と

ブラッシングで落としにくいステインを除去します。

薬用成分「ポリエチレングリコール(PEG)400」が、

タバコの「ヤニ」を溶解除去し、

「モノフルオロリン酸ナトリウム(フッ素)」

950ppmが虫歯の発生と進行を予防します♪

専用の機械を使ってクリーニングします。

虫歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)や

バイオフィルム(細菌の塊。排水溝のヌルヌルのようなもの)を

キレイに取り除くことができ、

歯の表面をツルツルとした滑らかな状態にすることで、

再びプラークやバイオフィルムが作られてしまうのを

防ぐことができます。


濃度の他に使用量と歯磨きの時間も重要です。

フッ化物が歯や唾液のカルシウムと反応し、

歯に取り込まれるには

一定の濃度(300ppm以上)が必要です。

 

歯ブラシにフッ化物配合の

歯磨き粉を付けて歯磨きを開始しても、

フッ化物は唾液によって希釈されて

濃度が下がってしまいます。

 

フッ化物配合の歯磨き粉を

効果的に使うには300ppm以上の濃度を

2分間保つことがポイントで、

1000ppm配合の歯磨き粉では

1回につき約1g(長さ約1.5cm)以上

使うことが必要です。

 

そして、虫歯予防・歯周病の予防として重要なのは、

毎日しっかり汚れ(プラーク)を落とすことです。

 

磨き方を習ったことがないという方は、

歯科医院に行った際ぜひ磨き方を

聞いてみてください♪

 

また、下記では磨きにくい歯と歯の間の磨き方や

ワイヤー矯正のブラッシングを紹介しておりますので

良かったらご覧ください♪

歯と歯の間のお掃除

ワイヤー矯正のブラッシング

また、生活シーンにあわせて種類の違う

歯ブラシを使うのもおすすめです。

 

忙しい朝は短時間で汚れと落とせる

大きめの歯ブラシを使い、

時間に余裕がある夜は小さめの歯ブラシで

しっかりと歯磨きをするのもおすすめです。

 

タイプが違う歯ブラシを使うことで、

より効果的なプラークコントロールが実現します。


最後に、

虫歯も歯周病もケア出来る磨き方のまとめです。

まず、少量の歯磨き粉で時間をかけて磨きます。

最後に1g以上の歯磨き粉を付け直して、

お口の中にフッ化物を行き渡らせるように

2分間歯磨きをすると、

虫歯と歯周病両方を予防する効果が

期待できるでしょう⭐︎

 

いつまでも健康なお口でいられるように、

毎日のケアを続けていきましょう☆彡