歯と歯の間のお掃除 2021.8.18

みなさまこんにちは。

オリンピックが閉会し、次はパラリンピックが始まりますね♫

 

さて、今月は歯と歯の間のお掃除の仕方についてお話しようと思います。

 

矯正治療を始めると、徐々に歯と歯の間に隙間ができてきて

食べ物が詰まりやすくなります。

そのままにしておくと虫歯歯周病の原因になりますので

キレイにお掃除しましょう。

 

 

歯と歯の掃除にはデンタルフロス歯間ブラシを使います。

フロスは歯と歯の接点部分と歯肉の中(歯周ポケット)のお掃除をします。

フロスの種類として、糸状のもの、ホルダーがついたものがあります。

 

 

ホルダーが付いたものは扱いやすいのですが、

同じ場所を繰り返し使うので

衛生面での問題があったり、銀歯などの詰め物があると

外れる可能性があります。

 

糸のフロスは最初は扱いが難しいのですが、

毎回キレイな部分を使えますし、

詰め物がある部分にも対応できるので歯科医院としては

糸のものをお勧めします。

 

フロスにはワックスがないものとワックスがあるものがあります。

ワックスがないものは滑らないので清掃性が良い反面

銀歯などの詰め物がある場合引っ掛かってフロスがほつれたり、

詰め物が外れてしまうことがあります。

ですので、ワックスがないものは詰め物が入っていない方に向いています。

 

ワックスがあるものは滑りがいいので、

詰め物がある方や歯と歯の間が狭くフロスが入りにくい方に向いています。


 

糸タイプのフロスの使い方

まずは持ち方です。

(右利きの方の解説になるので左利きの方は逆にしてください。)

 

1.フロスを30㎝ほどに切ります。

フロスを引き出したら、同じ手の肘くらいまで伸ばすと

ちょうど良い長さになります。

 

 

2.左手の中指にフロスの端を2周程巻き親指で押さえ、

引っ張っても外れないようにします。

 

3.右手の中指に片方のフロスの端をグルグルと巻きます。

 

4.最終的に人差し指でピンっと張った時2〜3㎝くらいになるようにします。

 

 

 

次は歯と歯の間への通し方です。

1 .鏡で確認しながら歯と歯の間にノコギリを使うように前後に動かし

フロスを入れていきます。

 

注意:垂直に押し込むと歯肉にダメージを与えるので

ノコギリを意識しましょう。

 

2.歯と歯の間に入ったら”くの字”に歯に沿わせ

痛くない程度に歯肉の中まで入れ、

上下に2往復程動かします。これを左右の歯にします。

 

 

前歯は人差し指と親指を使い、

奥歯は人差し指を使うと使いやすいと思います。

 

3.フロスを抜く時も前後に動かしながら抜きます。

銀歯などの詰め物をしている箇所は、

歯と歯の間からスッと引き抜きます。

 

実際の使い方動画はこちら

 

4.使った部分を左に巻き、右から新しい糸を出します。

1〜4の繰り返しを全ての歯と歯の間に行います。

ホルダー付きのものも1〜3を同様に行います。

 

慣れるまで時間がかると思いますが、

虫歯予防、口臭予防、歯周病予防になりますのでがんばってみましょう!

 

慣れればスイスイ出来るようになりますし、

やらないと気持ちが悪いと感じるようになります。

 

乳歯が何本か生え揃ってきたら、

お子様にもしてあげてください⭐︎

 


 

次は歯間ブラシです。

歯間ブラシは歯と歯の間の汚れを落とします。

 

ストレート型とL字型があり、

ストレート型は前歯に、L字型は奥歯に向いています。

両方使い分けても良いですし、L字型で全てを掃除しても良いと思います。

 

ブラケットがついている方はブラケットの左右にブラシを当てます。

ついていない方は、歯と歯の間に入れて2〜3往復します。

 

実際の使い方動画はこちら

 

出来たら表裏両方から使うと効果的です。

歯間ブラシは何度か使えるので、

キレイに水洗いし風通しの良い所で保管し、

新しいものと比べてヘタってきたら交換しましょう。

 

歯ブラシもそうですが、毛の状態が悪いとせっかく使っていても

良い効果が得られないので、良い状態のものを使いましょう。

出来たら、1週間に一度の交換が良いと思います。

 

サイズもあるので、緩過ぎずキツ過ぎないものを選びます。

緩いと清掃が不十分ですし、キツいと歯と歯の間が空いてくるので注意です。

 

フロスも歯間ブラシも色々な種類のものがあります。

ご自身に合った使いやすいものを探してみてください。

 

 

今までなかった隙間ができていると言う事は、

動いてる証拠です。

前向きな気持ちでお口の中をキレイに保ちましょう♫