矯正治療中の食生活について 2025.6.26
今回は矯正治療中の食生活についてお話しします。
矯正治療中の食事について、絶対に食べてはいけないものはありませんが、
食べることで矯正装置にくっついたり、絡まったり、
外れたりといったトラブルが起こる可能性があります。
少しでも安心して矯正治療を始めていただくためにも、
矯正治療中のお食事について、
注意していただきたいことを説明していきたいと思います。

矯正装置の中でも、ワイヤー矯正治療で装着する
ブラケットやワイヤーに食べ物が挟まりやすく
慣れるまでお食事には気を使われると思います。
はじめのうちは歯の移動による痛みや違和感もあり
「食べ物を噛むのがつらい…」という時期があるかもしれません。
そのような時におすすめのお食事がありますので、ご紹介いたします。
次のような歯に挟まりにくく、柔らかい食べ物がおすすめです。

・おかゆ、リゾット
・煮込みうどんなど柔らかく太めの麺類
・湯豆腐などの豆腐料理
・柔らかく煮込んだ煮物
・味噌汁、スープ
・バナナ、キウイ
・ヨーグルト、ゼリー、プリン など
矯正治療中に注意したい食べ物があります。
「矯正装置を壊したり、外したりしやすい固い食べ物」
「矯正装置にくっついてしまう粘りのある食べ物」
「挟まりやすい食べ物」などは避けるようにしましょう
◉矯正装置を傷つけやすい固い食べ物

・お煎餅
・リンゴなどの固い果物
・氷 など
◉粘り気のある食べ物

・お餅
・キャラメル
・ガム など
◉挟まりやすい食べ物
・ラーメン、蕎麦など細い麺類
・アスパラ、えのきなどの繊維質のもの など

ブラケット装置を付けている間は、前歯で強く噛み切ったり、
引っ張ったりするような食べ方もおすすめできません。
例えば、強く噛むことが必要なスルメや骨付き肉など大きな食べ物は避けて、
あらかじめ一口大に切ってから食べるようにしましょう。
リンゴは丸かじりせずに、小さくカットしたり、
擦りおろしてヨーグルトなどと一緒にするなど
ひと手間くわえると食べられる食材が増え、
矯正中の食事制限にストレスを感じにくくなりますので、
色々試されてみることをおすすめいたします。
矯正装置に影響を与えるのは食べ物だけではありません。
コーヒーや赤ワイン、紅茶、緑茶などポリフェノールを多く含んだお飲み物は、
矯正装置を着色させてしまう可能性があります。

ワイヤーを固定するゴム(パワーチェーンなど)は特に着色しやすいです。
着色しやすいお飲み物を飲むときはストローで飲む、
飲んだ後は水を飲むようにするなどを意識すると良いでしょう。
お飲み物は水を基本に、
着色が気になるようでしたら
着色しやすいお飲み物は控えめにすることをお勧めいたします。
食べ物では、
カレーやキムチ、トマトソースなども同じく着色しやすいです。

マウスピース矯正治療中では、
お食事する際はマウスピースを外しますのでお食事に制限はありませんが、
マウスピースを装着したままお食事をすると
マウスピースの変形や破損の原因となります。
必ずマウスピースをを外してから、お食事するようにしましょう。
マウスピースの着色、食べ物の付着の可能性があり、
衛生面からもおすすめできません。
またマウスピースを装着したまま着色しやすいお飲み物を飲みますと
マウスピースが着色する可能性があります。
マウスピースを装着したままスポーツドリンクやジュースなど、
糖分の入っているお飲み物を飲みますと、
お飲み物に含まれている砂糖が長時間歯に付着していることになります。
そうすると虫歯になるリスクが高くなってしまいますので、
糖分の入っているお飲み物を飲む時は、
マウスピースを外し、その後しっかり歯磨きするようにしましょう。
熱いお飲み物は無糖でもマウスピースの変形の原因となりますので、注意しましょう。
矯正治療中に食生活の事で不安な事や、
ご質問がありましたらいつでもご相談下さい。
スタッフ一同、全力でみなさまの矯正治療のサポートをしてまいります。
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