磨き残しと矯正治療への影響〜キレイな歯並びのために大切なこと〜 2025.10.18


今回は、矯正治療を始める前や治療中によくいただくご質問、

最近は、テレビのCMなどで、「プラーク」といった言葉を聞くことがありますよね!🦷✨

このプラークをしっかり取り除くことで、虫歯や歯周病を予防できます。





■ 矯正装置とプラークの関係

矯正治療中は、ブラケット(ワイヤーを通すために歯につける四角い装置のこと)やワイヤーなどの装置が歯についたり、マウスピース矯正の場合はマウスピースが歯を覆っている状態になるので、普段よりもプラークがたまりやすく、歯磨きが難しくなる傾向があります。


特に気をつけたいのは以下の点です。





■ プラークコントロールの不良が矯正治療に与える影響

毎日のセルフケアでプラークがしっかり除去できていないと、矯正治療に次のような影響が生じる可能性があります。

■ 矯正中のおすすめケア方法

そこで、矯正中のプラークコントロールをサポートするために、

適切な歯ブラシやフロス、歯間ブラシの使用法を以下に紹介していきます。

まず、歯ブラシの握り方は、下の写真のようにペンを持つときと同じペングリップで持ちましょう。


⭐️ワイヤー治療中の方

特別な歯ブラシを用意する必要はございませんが、

ワイヤーの上を磨くため、歯ブラシの交換頻度は早くなります。


装置に対して歯ブラシの毛先が垂直になるように当て、ワイヤーを辿っていくようにイメージしながら磨いていきましょう!


装置の上に歯ブラシの毛先をそわせながら磨きましょう。


装置の下に歯ブラシの毛先の下をそわせながら磨きましょう。

また、歯ブラシ以外にも補助的な清掃道具を使うとより効果的に歯磨きが出来ます。

鏡を見ながら、汚れが取れているかどうかを確認して行なっていきましょう✨




補助的な清掃道具のご紹介

タフトブラシは、ブラケットのまわり、ワイヤーと歯の間、奥歯の奥などの部分にも

毛先がピンポイントで届きやすいアイテムです。

磨きたい場所に直接毛先を当てることを意識して、毛先を小きざみに動かしましょう。

ブラケットやワイヤーがある部分は、先程のタフトブラシでさえも届きにくい場合も出てきます。

その場合には、隙間の広さに応じたサイズの歯間ブラシを使用しましょう。

サイズはSサイズ〜SSSサイズの小さなものがおすすめです。

歯間で歯とワイヤーの狭い隙間をしっかり清掃しましょう!



⭐️矯正治療中ではない方/マウスピース矯正中の方

矯正治療の有無に関わらず、歯と歯茎の境目に汚れが溜まったままの状態が続くと、それがやがて歯石へと変わります。

一度歯石になってしまうと歯ブラシだけでは除去できず、歯科医院にて専門の器具を用いた清掃が必要となります。

特に、下の前歯の裏側に付着したプラークは、唾液の出口(唾液腺)が近くにあるため、唾液に含まれるカルシウムと混ざり石のように硬くなります。

今回ご紹介する方法は、毛先を歯茎の方に向けるため歯と歯茎の境目の汚れを取るのに適しており、歯周病予防にもつながります。

奥歯の方は毛先が当たっていないことが多いので、最初は必ず鏡を見ながら磨いて徐々に感覚を掴んでいきましょう!

そして、咬合面も忘れないようにしっかり磨いていきましょう。

ここでワンポイントアドバイスです❕

必要以上に歯ブラシを大きく動かしたり力を入れすぎたりしてしまうと、

歯がすり減ってしまい知覚過敏の原因にもなってしまいます。

歯の汚れ(プラーク)は、それほど力を入れなくても、細かく小さく動かせばしっかり取ることができますので、磨く際は歯ブラシが開かないくらいの力加減で、歯ブラシを必ず細かく小さく動かしていきましょう。

下の写真のように、歯の表面に白い突起物(アタッチメント)がついています。



特にアタッチメントがついている歯は、ついていない歯に比べて、

歯と歯茎の境目が十分に磨けていないことが多いです。

歯ブラシを用いて意識的に良く磨いていただくか、タフトブラシで細かく汚れが取れているか確認しながら磨いてください。




■ まとめ:矯正成功のカギは「清潔なお口環境」

矯正治療中の歯磨きは、最初は少し大変に感じるかもしれません。

しかし、正しい方法を覚えて習慣づけることで、虫歯やトラブルを防ぎ、美しく健康な仕上がりを目指せます。

気になることがあれば、いつでも当院までご相談ください。


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