飲み物による着色を防ぐ方法 2025.12.20
こんにちは。
アールエフ矯正歯科です。
早いもので気づけばもう年末。
街はキラキラとした雰囲気に包まれ、
久しぶりに友人と会ったり、仕事関係の集まりが増えたりと、
人と接する機会がぐっと多くなる季節です。
写真を撮ることも、自然と増えてきますよね。
そんなとき、ふと気になるのが 「歯の見え方」。
この時期はコーヒーや紅茶、ワインなどを飲む機会も増え、
知らないうちに“着色”がつきやすくなるタイミングでもあります。

実は飲み方やケア方法を少し工夫するだけで、着色はかなり防げます。
さらに、マウスピース矯正中の方は
特に気になるところかと思います。
こちらでは、矯正をしている方と、
そうで無い方にも共通の自宅でできる簡単な対策をまとめます。
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☕️なぜ着色は起こるのか?
コーヒー・紅茶・お茶・ワインに含まれる色素が、
歯の表面のペリクル(薄い膜)に付着することで着色が起こります。
さらに、ダラダラ飲み、
歯の表面の汚れによるざらつき、唾液量の減少などが重なると、
色が沈着しやすくなります。

【自宅でできる着色予防】
① 飲んだ後は水ですすぐ
最も手軽で効果的です。
コーヒー・紅茶・お茶・ワイン を飲んだ後、
お水で10〜20秒すすぐ、もしくはお水を飲むだけでも、
色素の停滞を減らすことが出来ます。
② ストローを使う(アイスの場合)
前歯に触れる量が少なくなり、着色予防になります。
(※熱い飲みものはやけどの原因になりますので、ストローの使用は避けてください。)
③ ダラダラ飲みは避ける
口の中に色素が長時間残ると着色が進みます。そのため、
「まとめて飲む → 水で口をすすぐ、もしくは歯磨きをする」を習慣にしましょう。
④ 研磨剤入り歯磨き粉の使いすぎに注意
一時的に着色は落ちますが、
使いすぎると歯を傷つけ逆に着色しやすくなります。
研磨剤入りは週2〜3回程度でも十分です。
⑤唾液量を増やす生活を意識
唾液は天然のクリーニング剤(シャワーのようなもの)です。
唾液の分泌量は、食べ物をよく噛むことで増えます。
スムージーなどは手軽に栄養素を摂取出来ますが、
しっかり噛まなくて良いため唾液の分泌量が減ってしまいます。
根菜類や海藻類など
噛みごたえのある食材をよく噛んで唾液量を増やしましょう。
また、唾液量が増えることは、
口臭予防にもなるというメリットもあります。
他にも、水分をこまめに摂る、
口呼吸を減らすなどでお口の中を潤すことも効果的です。

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【飲み物別のワンポイント対策】
よく飲む飲み物も、ちょっと工夫するだけで着色リスクを下げられます。
☕️コーヒー
・牛乳を入れる。
コーヒーの着色成分であるクロロゲン酸は、
牛乳のタンパク質「カゼイン」と結びつきやすい性質があります。
ミルクを加えることで、色素が歯に付着する前に
ミルク成分がキャッチしてくれるため、
ステインが付着しにくくなります。
また、コーヒー自体の色が薄まることで、着色の強さそのものも弱まります。

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🍋紅茶
・レモンを加える。
紅茶の成分であるタンニンは、酸が加わると分子の状態が変化し、
紅茶そのものの色が薄くなり、水に溶けやすい形になります。
その結果、紅茶の着色パワーが弱まり、歯に沈着しにくくなります。
ただし、酸が強い飲み物はエナメル質を溶かしやすいため、
長時間のダラダラ飲みは避けましょう。

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🍷赤ワイン
・チーズと一緒に食べる。
赤ワインは、最も歯を着色させやすい飲み物のひとつです。
コーヒーの時と同様に、
チーズに含まれるカゼインがワインの色素やタンニンと結合するため、
歯に色がつく前に吸着してくれる効果が期待できます。
さらに、合間に水を飲むと口の乾燥を防ぎ、
赤ワインに含まれる色素と酸を洗い流せるので効果的です。

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【マウスピース矯正中の方へ特に大切な着色対策】
① マウスピースを付けたまま飲めるのは“水だけ”です。
コーヒー・紅茶・ワインを装着したまま飲むと、歯が着色する可能性に加えて、マウスピース自体が着色してしまいます。
② 再装着前は必ず水ですすぐ
色素や食べかすを閉じ込めると、着色・むし歯のリスクが上がります。
歯磨きができない時は「飲食 → すすぐ → 装着」を徹底しましょう。
③ ダラダラ飲みは装着時間にも悪影響
外したまま長時間飲むと装着時間不足につながります。
短時間で飲みたいものを飲む→ 終わったら歯を磨いて(難しい時は水でお口をすすいで)すぐ装着、が理想です。
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【まとめ】
コーヒー・紅茶・ワインを日常生活において飲むことは問題ありません。
大切なのは“飲み方”と“ひと手間のケア”です。
・水ですすぐ
・ダラダラ飲みを避ける
・唾液を増やす習慣

矯正中の方はさらに
・装着したままは水以外の飲み物はNG
・再装着前に必ずすすぐ
・マウスピースは時々浸け置き洗いをする

これらのように、
少しの工夫で矯正中でも明るく透明感のある歯を保てます。
今日からできる着色予防で、笑顔をもっと輝かせましょう!



