口ゴボとガミースマイル 2025.7.19
みなさん口ゴボやガミースマイルって聞いたことがありますか?
どちらも見た目に関するお悩みとして挙げられます。
口ゴボとガミースマイルは同じだと思われている方も多いのですが、
それぞれ異なる特徴があります。
今回は、口ゴボとガミースマイルの違いや、
矯正治療で改善できるのかをお話しさせていただきます。
◉口ゴボとは
口ゴボとは口元が突出した状態で、
口元がゴボっと出ている状態のことから、口ゴボと呼ばれ始めました。
SNSで女性を中心として流行し始めた造語でもあります。
口ゴボの原因となっていることが多いのが、上顎前突と上下顎前突です。
上顎前突とは、上の前歯が下の前歯より大きく前方に突出している状態で、
上下顎前突とは、上顎、下顎ともに突出している状態のことをいいます。
どちらも口を閉じる時に顎に梅干し状のシワが出て、
顎が無くなってしまうような状態になることがあります。
一般的にはこれらを総称して、口ゴボと呼ばれています。
日本人の口ゴボの人の割合は、約1割と言われています。
口元のコンプレックスになりやすく、
矯正での治療を希望される方が多くいらっしゃいます。
口ゴボであるかは、Eラインを見ることで、簡単にチェックすることができます。
Eラインとは、エステティックラインの略称で、
横から見た時に鼻の先端と、下顎の先端を結んだラインのことをいいます。
唇が少し内側にはいるバランスであることが、「理想的なEライン」と一般的に言われます。
口ゴボの方は、唇がEラインより前方に出ている状態になります。

〜口ゴボの主な原因〜
⚫︎先天的要因
先天的な要因として遺伝が挙げられます。
・骨格性や歯の生え方
・歯の形や大きさ など
⚫︎後天的要因
後天的な要因としては、普段何気なくやっている癖や習慣が挙げられます。
・おしゃぶりや指しゃぶりが長く続いた
・舌で前歯を押す癖がある(舌癖)
・爪を噛む癖がある
・口呼吸をしている
・軟らかい食べ物を食べることが多い
などがあります。
顎などの骨格が成長する時期に舌癖があると、成長とともに顎の骨や歯が前に傾いて、
口ゴボの原因になります。
また口呼吸や柔らかいものばかり食べていると、
口の周りの筋肉(口輪筋)が発達しにくいので、
舌が前に押してくる力に負け口ゴボになりやすくなります。
口ゴボを放っておくと見た目のコンプレックスだけでなく、
・歯周病や虫歯のリスクがあがる
・噛みにくく、胃腸への負担が大きくなる
・発音に影響が出る
・顎関節に負担がかかる
などに影響が出てきます。
〜口ゴボの治療〜
歯科矯正や外科手術、場合によっては美容整形によって治療が可能です。
軽度であれば歯科矯正で改善できますが、
骨格的な問題がある場合は外科手術が必要になることもあります。
口ゴボが歯並びが原因の場合は、
矯正治療では、ワイヤー矯正・マウスピース矯正での治療が可能です。
便宜抜歯(矯正治療の一環として、歯並びや噛み合わせを改善するために、
健康な歯をあえて抜歯すること)が必要な場合もあります。
骨格に原因がある場合は、手術+矯正治療を合わせた外科矯正を行うことがあります。
◉ガミースマイルとは

ガミースマイルとは、笑ったときに歯茎が見えてしまう状態を指します。
一般的に、上顎の歯茎が3mm以上見える場合ガミースマイルと言われます。
〜ガミースマイルの主な原因〜
・上顎前突(じょうがくぜんとつ)や過蓋咬合(かがいこうごう)
・歯の長さが短い・生えている位置が低い
・上顎骨の発達が過剰
・上唇を上げる力が強い・上唇が薄い
・遺伝的要素
などが原因として考えられます。
〜ガミースマイルの治療〜
ガミースマイルの治療は、原因によって様々な方法があります。
主な治療法としては、
矯正治療、外科手術、ボットクス注射、歯肉整形、
歯冠長延長術、上唇粘膜切除術、などがあります。
矯正治療だけでは、
根本的にはガミースマイルは治らないといわれていますが、
歯並びを整える事で見え方が変わり、
矯正前より改善したように感じることもあります。
口ゴボもガミースマイルも、
症状や原因に合わせて、最適な治療法を選択することが重要です。
気になることがございましたら、まずは一度無料相談にいらしてください。
スタッフ一同お待ちしております。