フロスを使うのは歯ブラシの前か後か? 2025.4.20
歯磨き習慣に欠かすことができないものは、歯ブラシ以外にもフロスなどが主流ですよね。
みなさんフロスは使っていますか?
歯ブラシだけでは落とすことのできない歯と歯の間の汚れを落とすことができるのがフロスです。
歯と歯の間はむし歯になるリスクのとても高い場所でもありますし、歯石が付着しやすい場所でもあります。
是非正しいフロス使用方法を歯科医院で聞いてみるなどして、有効活用してみてはいかがでしょうか。
そして、そのフロスについて患者さんから時々このような質問を頂きます。
「フロスを使うのは歯ブラシの前と後どちらが良いですか?」

色々と諸説はあります。
ですが、ひとつの答えとしては「フロスが先」をおすすめしています。
理由としては、食べ物の磨き残しやそれを元に増えてしまった細菌の塊であるプラークをフロスできれいに取り除いたあとに、歯みがき剤を使用して歯ブラシで歯を磨くことで、むし歯予防成分であるフッ素を歯と歯の間にも届けたいためです。

2018年のフロスを使用した研究(*1)でも同様に、フロスを先に使用してから、歯ブラシをした方がプラークの除去効果が高く、フッ素も多く残ったという結果が示されました。
今後歯磨きをする際は、まずフロスを通してから歯磨きをするようにしてみてくださいね!
また寝ている間はご自身の唾液の分泌量が減り、本来唾液の持つ力である自浄作用(口の中の食べかすや細菌を洗い流すことで口内を清潔に保つ働き)が減るため、プラークが増えやすくなります。
そのためフロスを1日1回使用する場合は、寝る前の歯みがき時に用いるのがおすすめです。
もちろん毎食後の使用もOKです。

マウスピース矯正やワイヤー矯正をされている方、矯正をこれから始める方や終わった方も、ぜひフロスを使ってご自身の歯を大切にケアされてみてくださいね!!😊
また補足ですが、フロスにも様々な形があるのをご存知ですか?
・指巻き方(糸だけのタイプ)
→糸を指に巻いて使用箇所をずらしながら使います。
使い方は他より少し難しいですが、慣れてしまえばコスパは抜群です!!

・Y字フロス
→プラスチックホルダーの部分がYの形になっています。
奥歯にとても挿入しやすく、フロス初心者さんにおすすめです!

・P字フロス
→プラスチックホルダーの部分がPの形になっています。
前歯に挿入しやすいです。ドラッグストアでは1番置かれている印象です。

・矯正専用のフロス
→プラスチックホルダーが薄く設計されており、ワイヤーの下にスムーズに挿入することができます。
ワイヤー矯正中の方にはすごくおすすめです!
ドラッグストアやバラエティショップには置いていないため、ネットで購入するのがスムーズです。

・スーパーフロス
→糸の途中部分がスポンジになっています。
ブラックトライアングルという歯と歯の隙間が大きい方や、ブリッジという被せ物が入っている方におすすめです。

自分に合ったフロスを選択して使ってみて下さい✨
*1 Mazhari F, Boskabady M, Moeintaghavi A, Habibi A. The effect of toothbrushing and flossing sequence on interdental plaque reduction and fluaride retention: A randomized controlled clinical trial. J Periodontol. 2018;89(7):824-832.
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