矯正治療中に妊娠や出産をしても大丈夫ですか? 矯正治療の影響について

Q.

最近、結婚したばかりです。矯正治療を受けたいのですが、妊娠や出産の際に治療を続けられるか心配です。大丈夫でしょうか?

A.

矯正治療とご出産を考えておられる女性の方はたくさんいらっしゃいます。妊娠が矯正治療に与える影響は以下の3つが考えられます。

 

(1) 矯正治療では、治療を始めるにあたりレントゲン診査を行います。わずかな放射線量ですが、妊娠中の方には心配なことです。妊娠安定期に入れば問題ありません。

(2) 矯正治療中では抜歯をしなくてはならない場合があります。抜歯後にはお薬を飲んでいただかなくてはならないことがあり、妊娠中は、できれば避けたい時期のひとつです。

(3) 妊娠によって母体のホルモンバランスが変化し歯肉(はぐき)が炎症を起こし赤く腫れやすくなる方もいらっしゃいます。しかし、これは普段の歯みがきをしっかりしていただくことで十分予防できます。

 

矯正治療でのレントゲン診査や抜歯は通常治療の始めに行うことが多いので、治療初期を過ぎれば妊娠、出産は問題ないでしょう。

次は、矯正治療が妊娠中の胎児や出産に与える影響ですが、これはまったく問題がありません。矯正は局所的な治療なので、全身に影響することは一切ありません。

今まで何人もの方が治療中に妊娠、出産しましたが問題はまったくありませんでした。

 

当院YouTubeにて「妊娠と矯正治療について」の動画を公開しております。

ぜひ参考になさってください。