出っ歯は矯正治療をした方がいいですか? 矯正治療の効果について

Q.

小学2年生のこどもが学校歯科検診で歯並び・噛み合わせに◯がついていました。

歯並びはガタガタもなく良さそうなのですが、かかりつけの先生がおっしゃるには出っ歯だそうです。

男の子だし見た目は気にならないのですが、出っ歯は矯正治療で治した方が良いのでしょうか?

A.

「出っ歯」というのは専門分類では「上顎前突」といいます。上の前歯が下の前歯より前に出ている状態です。

ガタガタがない場合にはわかりにくい症状でなのですが、健康への被害は色々とあります。

具体的には以下のような症状があります。

 

①上前歯が前に出ているため口が閉じずらい。

→口呼吸になりやすいです。

②前歯がしっかりかみ合っていないため使えない。

→肉など硬いものを噛み切るのを不得意としています。

③上の前歯が歯周病になりやすい。

→歯ブラシが磨きにくく、口呼吸の乾燥で、歯周病のリスクが高まります。

④上の前歯をぶつけて折りやすい。

→出っ歯の男子の1/3は成人までに歯をぶつけて折ります。(個人的統計)

 

これらの症状はこどもだけでなく成人の方にも当てはまります。

呼吸法や姿勢の問題など色々な内容を含んでいますので、上顎前突(出っ歯)は早期から矯正治療を取り組むべき症状だと言えます。