部分矯正っていくつか種類があるのでしょうか? 矯正治療の効果について

Q.

歯列矯正の部分矯正について質問です。

 

(1)左右6本だけブラケットとワイヤーをつける部分矯正
(2)左右前歯4本にブラケット、その他の歯はワイヤーのみ(左右4本と一番奥の歯にブラケットをしワイヤーを通しているのか…)がある部分矯正

 

の例をそれぞれ画像で見ました。(1)と(2)の違いはあるのですか?

前歯以外に3~4番目の歯の間に隙間がある方が部分矯正をする場合は(2)にすれば3~4番の隙間も埋まるのでしょうか?

A.

部分矯正は動かす歯の部位によって違いはありますが基本的には1種類です。また、装置はワイヤー装置とマウスピース装置の選択ができます。

「前歯以外に3~4番に隙間がある」ということは犬歯と小臼歯のところにも空隙(すき間)があるということだと思います。

 

部分矯正というのは一般的に

(1)前歯と犬歯の6本
(2)右側の奥歯4本
(3)左側の奥歯4本

の3つの部位のどれか1箇所だけを装置をつけて治療することを意味するのが多いです。

「(2)左右4本にブラケット、その他の歯はワイヤーのみ(左右4本と一番奥の歯にブラケットをしワイヤーを通しているのか…)がある部分矯正」
というのはあまり一般的ではないように思います。(こどもの治療において、奥歯がまだ乳歯の場合には行うこともあります。)

また、(2)の場合ですと、すき間の部位と装置をつけている部位が異なりますのですき間が埋まらない可能性もあります。

部分矯正では上下の噛み合わせをしっかり調整することができませんので、動かす歯以外の部分の噛み合わせが問題ないかも調べなければなりません。

 

すき間が閉じてもズレた噛み合わせで噛む力がかかりますと後戻りでまたすき間が出てくることもあります。
一度、しっかり歯並びをチェックしてから「部分矯正で可能なのか、どんな方法があるのか」を相談した上でご判断するのがよいと思います。