マウスピース型矯正装置(インビザライン)でよく聞く「IPR」ってなんですか? マウスピース矯正について

Q.

マウスピース型矯正装置(インビザライン)でマウスピース矯正をしている方のブログなどを見ているとよく「IPR」っていう言葉が出てきます。

歯と歯の間を削ることのようなのですが、実際はどういう処置なのですか?

A.

「IPR」とは「Interproximal Enamel Reduction」の略で矯正治療において昔から一般的に行われる歯の横幅を小さくするために行う処置です。ディスキング・ストリッピング・スライシングという呼び名をすることもあります。

 

歯の表面の硬い組織(エナメル質)を一層削り、歯のサイズを減少します。エナメル質の厚さは約1~2mmあり、IPRで削るのは約0.2mm〜0.5mm程度でエナメル質の厚みの3分の1以下です。過去の研究結果よりIPRが原因で歯が悪くなったり、むし歯になるという報告はありません。むしろ、IPRされた歯面のほうが再石灰化を引き起こし、むし歯に対して強くなるという報告もあります。

 

実際には削る量が事前に設定されている特殊な器具を使用して行います。麻酔は必要ありませんし、処置時間も数分です。また、マウスピース型矯正装置(インビザライン)でのマウスピース治療で歯を削る場合、すべてコンピュータ(クリンチェック)で削る量を管理している為、治療後にその隙間が残ったり削りすぎたりすることはありません。

 

IPR

 

▶︎当院YouTubeの動画も是非参考になさってください

【IPRについて】矯正治療〜歯と歯の間にスペースを作る方法〜