矯正治療始めるなら中学生か高校生か? 矯正治療の開始時期について

Q.

中学生の娘が出っ歯なのですが、目立たない矯正治療を考えています。

先日相談に行ってきたのですが、歯の裏側につける矯正治療は高校生以上ではないとできないと言われ、表側のワイヤーが見える矯正治療を勧められました。

先生は、早く終わるから表側で今から始めた方が良いと言っていましたが、実際のところどうなのでしょうか?

A.

スタートの時期の問題ですが、中学生でスタートすると経験的には矯正治療期間が2/3になります。

どちらの時期でも約1〜2年程は治療期間がかかりますので、見えないメリットをとり高校から始めるか、早いメリットをとって中学から始めるか、よくご相談された方が良いと思います。

 

なぜ治療期間が短くなるのかというと、

これは私の推測ですが以下の2つ関連していると考えられます。

①歯に生える力がある

生え替わりの際、歯は自然に生えてくるものです。

つまり永久歯は自分で生える力を持っています。

これを「萌出力」と言います。

通常は歯が生えて2〜3年の間はその力を持っていると言われています。

ですから永久歯に生え替わるのが12歳前後とすると、

中学生の時に一番その力を持っていると言えます。

 

②代謝が良い

歯が動く時にはまわりの骨や歯茎も変化します。

これらは皮膚の代謝と同じように一定のサイクルがあります。

これらの代謝が早く変化も早いと歯もスムーズに動きます。

極端な話、代謝のサイクルが2倍なら、治療期間は1/2になります。

成長期は細胞が活性が良く代謝が良いです。