矯正治療中に歯がしみる原因はなんですか? 矯正治療の影響について

Q.

矯正治療中なのですが、昨日冷たいものを飲んだら歯がしみました。
今までにこんな痛みはなく今回が始めてです。むし歯はなさそうなのですがしみる原因は何なのでしょうか?

A.

矯正治療中は様々な原因で治療中に歯がしみる事があります。

 

主な理由は以下の3つです。

 

1)歯が重なっていた部分が並んでむし歯が出てきた。

→ガタガタが強い患者さんはむし歯が隠れている事が多いです。

 

2)歯根が動く時の炎症により歯がしみる。

→歯根が動く時は歯根膜を中心に組織改造が行われます。歯の動きが速すぎて歯の周囲の歯肉や骨の代謝が遅い場合には、歯の周囲の歯肉のしまりがルーズになって歯根の方に刺激が伝わりやすくなり、冷たい刺激に対して強い反応がおこることがあります。

 

3)最初から歯肉が下がっていて知覚過敏をおこしている。

→成人のガタガタの歯並びの方はすでに歯茎がダメージを受けている事があります。矯正治療が進みガタガタが改善されるとそれまでは外部の刺激に触れていなかった部分が表面にでてきます。今までは他の歯や増殖した歯肉によって、冷たい飲み物の刺激を受けなかった部分が突然刺激を受け痛みを感じるようになることがあります。

 

矯正中に歯がしみる時は、歯が動く事によって歯と歯ぐきの境目がひらいておこるケースと、もともとあった虫歯などが原因でおこるケースがあります。

矯正治療が要因の場合は一週間程度で症状は治まることが多いです。